Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
Emina Mizukiさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
手織り、手染めのテキスタイルを用いた装身具を出品いたします。
経糸に「絹糸」、緯糸に細く切り裂いた「正絹オーガンジー」を用いて、手織りでテキスタイルを制作。
自ら編み出した手法で織り上げたテキスタイルの良さを活かすように、織物の一部を切り取って、装身具に落とし込んでいます。
中でも、織物の縁「耳」と呼ばれる部分を活かした【MIMI】seriesのイヤリング、ピアスは、大振りながらも軽やかで、身につける方の個性をそっと引き立てます。
ご試着可能なものもございますので、是非会場にて、儚く優しい質感をお試しいただければ幸いです。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
装身具がメインの展示とはなりますが、今回の出展を機に、新しいチャレンジとして、織物そのものを魅せるアート作品もお持ちしようと考えております。
手染めならではの自然な色の滲みや、素材の透け感、糸と糸の交差、おみせしたい特徴、個性がたくさんあります。
まだまだ荒削りな表現になるかとは思いますが、「シルクオーガンジーを用いた裂織り」を存分に感じていただける作品を準備いたしますので、私の新たな挑戦をご覧いただけますと嬉しいです。
Q3
Emina Mizukiさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
常に身近に置いている道具3点。
カッター、鉄定規、ピンセット です。
織り作家としてはそこまで使用頻度の高い道具では無いのですが、私にとっては相棒のような存在たちです。
大学生時代は建築を学んでおり、図面や模型制作において、毎日この道具たちを使用してきました。
昼夜を問わず、私がものづくりと向き合っているときは、必ずそばにいました。
ものを創り出すことへのリスペクトの心を培った大学4年間、種こそ違えど、今の創り手としての活動の礎となっています。
その時期に肌身離さず持っていた道具たちは、当時の、怖いもの知らずに挑戦し続けるエネルギーや、初めて自分が創り出したものについて談義した感動を思い出させ、フレッシュな気持ちを呼び起こしてくれます。
時には色んな苦悩を共に乗り越えてきた相棒として、今でも出展の際には必ず持って行き、御守りのような役割を果たしてくれる、なくてはならない存在です。
きっと、この先もずっと、全国各地の出展を共にしていくと思います。
ものづくりができる感謝と初心を忘れないためにも、私のものづくりの原点となった道具たちを、この先も永く、大切に使い続けていきます。
Emina Mizukiさんは自らの興味関心、創らずにはいられないものを、どこかのだれかに届くようにと形にし始めたところ。
その新鮮な表現やかたちへの感想をぜひ、会場でお伝えいただけたらと思います。
作品を介した想いの交流は、使い手と作り手それぞれの感性に磨きがかかっていくことと思います。
きっと、楽しい会話が繰り広げられますね。
Emina Mizukiさんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前
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